「冬仕様の建具替え」を行いました。
お知らせ
2025.11.25
10月30日(木)、年中行事である「冬仕様の建具替え」を執り行いました。棟梁が率いる大工の方々、総勢6名によって、作業は手際よく進められました。今年からは、この伝統を次世代へ受け継ぐための記録作成にも着手し、また昨年に続き、見学者の皆さまにも作業の様子をご覧いただきました。
「建具替え」と聞くと、京町家で見られるように、障子から通気性に優れた「簾戸(すど)」へ付け替える光景を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、国重要文化財・豊村酒造旧醸造場で行われる建具替えは、それとは大きく異なります。ここでは、土間と居住空間を隔てる柱や戸、壁、窓に至るまでを付け替える、極めて大がかりな作業なのです(写真は建具を全て付けた状態。比較のための夏仕様の写真もご覧ください)。
夏にはこれらの建具を取り外して涼を取り入れ、冬には再び元に戻して寒さを防ぎ保温性を高める――。この営みは100年以上前から途切れることなく受け継がれてきました。暮らしの知恵であり、文化的価値を宿す伝統として、今もなお息づいています。